ひとの施術

【全体の流れ】
1. 問診 → 2. 触診 → 3. ツボマップ作成 → 4. 調律 → 5. 調律後の休息 → 6. 養生指導
※所要時間:約60分(初回は+問診5〜10分)
■ 1. 問診
睡眠、食欲、便通、気分、生活リズムといった日常の情報のなかから、次のような情報を読み解いていきます。
| 質問項目 | 見ている視点(東洋医学) |
|---|---|
| 睡眠・食欲・便通 | 陰陽・寒熱・虚実のバランス |
| 感情の動き(怒・喜・思・憂・恐) | 五臓(肝・心・脾・肺・腎)の気の滞り |
| 環境・天候・生活リズム | 外邪(風・寒・湿・熱)の影響 |
| 既往歴・体質 | 「本虚・標実」(根本と表面の病態の分離) |
なぜ問診が重要なのか?
- 言葉のテンポや表情の変化
- 声のトーン、間の取り方
- 思い出せず止まる瞬間、早口になる瞬間
これらすべてが、「気の流れ」の働き」「今どこで滞っているのか」という治療の地図となります。
■ 2. 触診
何を触れているのか?
- 皮膚の緊張・柔らかさ
- 温度差(冷え・のぼせ・左右差)
- 脈の拍動・強弱・リズム
- 筋肉の張り・こわばり・沈み込み
- 呼吸の深さ・速さ・胸や腹の動き
これらを通して、血流の滞り(血)・気の停滞・五臓の働きの偏りを立体的に把握します。
塚田の触診が特別とされる理由
施術者・塚田友樹は視覚障害を持っているため視覚を使わず、長年の経験で培った触覚のみで身体の情報を読み取ってきました。
- わずかな皮膚の硬さや温度差
- 呼吸の“詰まり”や動きの左右差
- 押した瞬間の筋肉の抵抗や抜け方
こうした微細な変化から、経絡の流れ・内臓の負担・からだの使い方の癖を察知します。
■ 3. ツボマップ作成 ― 治療の設計図を描く工程
問診と触診で得た情報をもとに、その日の施術に必要な“ツボの地図”をつくる工程です。
これは、東洋医学における「診断(証を立てる)」に近い作業です。
- どの経絡に滞りがあるのか
- どの臓腑の働きにトラブルが起きているのか
- 本質的な問題は「本(根本)」なのか「標(表面的な症状)」なのか
こうした判断をもとに、刺激すべきツボ・避けるべきツボ・優先順位を整理していきます。
言い換えるなら、西洋医学の血液検査や画像診断をもとに、“治療の設計図”を作る段階です。これを元に、次の「調律=施術の本番」に入ります。
■ 4. 調律 ― ツボを使って、身体の流れを整える
施術に用いる道具
施術で用いる主な道具は、「ツボペン」です。動きはシンプルで、近づけ触れて離す――それだけ。皮膚表面や経絡の反応を読み取りながら微妙に角度を変えることで、身体の内側のバランスを整えていきます。
太いツボペン
2000年前の中国医学書にも記されている「えん鍼(えんしん)」「てい鍼(ていしん)」という器具を原型としています。
古代から、刺さない鍼は存在しており、刺激に敏感な方や小児、妊婦さんのケアにも用いられてきました。

細いツボペン
通常の施術では、こちらの細いツボペンを使用します。
刺さずに済み、痛みや出血の心配がなく、それでいて治療効果を最大限に引き出すことができるツールとして設計しました。

極細無痛鍼
主に触診で「深部に明らかな滞り(固まり)」がある場合に使用します。
採血針0.7mmに対し、施術鍼は0.12〜0.16mmと非常に細く、ほぼ痛みを感じません。
本人の希望と状態を見たうえで使用を判断します。
ツボパッチ
シールの下にごくわずかにある突起でツボを刺激します。

調律で何が起きているのか?
ツボへの刺激により、身体の内部で次のような変化が起こります。
- 筋肉の緊張がゆるむ(表情や呼吸の変化として現れる)
- 経絡・血流の流れが整う(温かさ・拍動で確認できる)
- 交感神経優位 → 副交感神経優位への切り替え
刺激そのものは小さくても、身体全体の反応(反射・自律神経)が連鎖的に変化することが特徴です。
■ 5. 調律後の休息 ― 効果を“からだに定着”させる時間
刺激を入れた直後は、身体の内部で大きく流れが変わっています。
その変化を「脳・自律神経・筋肉」が受け入れ、定着させるための時間が必要です。
そのため、施術後は約15分間、横になって休む時間を設けています。
- • 何もしないようでいて、この時間こそ回復のスイッチが深く入る瞬間です
- • 脳が「安心してよい」と判断し、全身の緊張が抜け、呼吸が深くなり、施術効果が最大化されます
■ 6. 養生指導 ― 治療は施術後から始まる
不調の原因も、回復の鍵も、結局は日々の暮らしの中にあります。
だから施術後には、以下のような生活(養生)アドバイスを行います:
| 項目 | 具体例 |
|---|---|
| 睡眠 | 眠る前の呼吸の整え方、照明・体温の調整など |
| 食事 | 食べる順番・冷えやすい体質の場合の食材選び |
| 運動 | 呼吸と連動する体の使い方、ストレッチより大事なこと |
| 感情 | 怒・悲・不安などの感情が「五臓」にどう影響するか |
自分の身体を自分で整える“知恵と習慣”を身につけ、長く健康を保てるようサポートします。
施術内容・体質分析・養生アドバイスレポート


料金
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料金:
初診:10,000円/回
2回目以降:6,000円/回
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