院長紹介

塚田 友樹(Tomoki Tsukada)
「人と動物の調律 とも」代表/臨床家・ウェルビーイング・アーキテクト
I. 絶望の淵で見出した「触覚」という光
私の歩みは、常に「皮膚」と「光」を巡る問いと共にありました。
幼少期より重症のアトピー性皮膚炎に苦しみ、20年以上にわたりステロイドを使用しても、増悪と寛解を繰り返す日々。追い打ちをかけるように、10代後半で難病「網膜色素変性症」によって視力の大半を失いました。
しかし、この深い絶望こそが、私の人生における最大の転機となりました。
20代で東洋の智慧に出会い、体質そのものが劇的に変化していく過程で、私は視覚なき世界に代わって開かれた、驚くほど鋭敏な「触覚」の力に目覚めたのです。
視覚という情報の大半を失ったことで、私の指先は、肌の微細な温度、筋肉の強張り、そしてその奥に流れる命の「リズム」を、音を聴くように感じ取れるようになりました。
視覚を失ったあとに訪れた、不思議なほどの幸福感と充実感。それは、私が「五感で生きる喜び」を再発見した瞬間でした。
II. 伝統の探求から、社会への実装へ
2008年に国家資格を取得後、私は臨床家としての探求を深めてきました。
2014年からは、難病治療に取り組む多くの先達に師事。中国と日本に受け継がれてきた伝統的な知見を徹底的に学び、「追い求めていた命の本質がここにある」と確信しました。
そこから、東洋の思想と技術を現代社会にどのように実装するか、その方法を模索し始めます。
ビジネスの現場へ
EPSホールディングス株式会社での企業内施術を通じ、ストレス社会で働くビジネスパーソンにとって、体からのサインを読み解く「調律」がいかに有効であるかを実感しました。
地域への展開とセルフケアの普及
2020年、「とも鍼治療室」を開設。
エステティック業界やリラクゼーション業界と連携し、専門的な技術を「誰もが使えるセルフケア」として翻訳するとともに、セラピストへの指導を開始しました。
ウェルビーイング経営の先駆け
2025年より、シーテック株式会社(宮城県気仙沼)との連携を本格化。
出張施術を通じて社員の健康維持とパフォーマンス向上を支援し、企業が一人ひとりの「命の質」を大切にする、新しい時代のモデルケースを構築しています。
III. 「人と動物の調律」――境界なき命の調和へ
私の活動は、人間という枠を超え、言葉を持たない動物たちへと広がっていきました。
静岡県内の動物愛護施設でのボランティア活動から始まり、つくば市の動物クリニックでの活動を経て、2026年3月、ブランドを「人と動物の調律 とも」へと統合・進化させました。
医・獣・調律の三位一体
大阪大学の杉原医師と共に、人と動物が同じテーブルで安全に楽しめる「食」の開発を推進しています。
また、獣医師の松本氏との連携により、動物たちの体表に現れる微細な反応を読み取り、心身のコンディションを整える活動の普及に取り組んでいます。
ポジティブヘルスと共生
私たちが目指しているのは、単に「病気がない状態」ではありません。
どのような状態にあっても、自らを適応させ、困難を乗り越えながら生きていく力。その「適応能力」こそが健康であるという考え方を、「ポジティブヘルス」として掲げています。
オンラインサロン「ゴジョノワ」などを通じて、一人ひとりの違いや個性が尊重され、多様なマイノリティが共に生きられる社会をデザインしています。
IV. 未来展望――世界へ広がる「調律」のネットワーク
現在、私は自身の技術と思想を次世代へ伝承し、世界中に「命の調律師」を増やすための、新たなステージに立っています。
そこには、もはや医療という限定的な枠組みはありません。
人、動物、地域、企業、教育、食、そして文化をつなぎながら、「命の調律」を社会全体へ広げていきます。
人材育成とセミナー活動
筑波大学附属視覚特別支援学校の実習生受け入れや、2025年に開設した支援施設での指導を軸に、視覚障害の有無を問わず、「触覚」を研ぎ澄ませたプロフェッショナルを育成しています。
日本各地で、人と動物の双方を笑顔にできる人材を育て、社会へ送り出していきます。
「調律」の多店舗・グローバル展開
「人と動物の調律」というコンセプトをブランド化し、多店舗展開を推進します。
日本独自の「触れる文化」と東洋の智慧を融合させた「調律療法」を、日本国内だけでなく、海外市場へも発信していきます。
五感で生きる喜びの社会還元
目が見えないからこそ、見えてきた「生きる喜び」があります。
触覚を介して、人々が自分の体、そして愛する動物たちの体と対話し、失われつつある豊かな感性を取り戻していく。
そのためのインフラとなる「場・食・技術」を、世界中に整えていきます。
